ここは、私山下浩と、ご縁のある方にご登場いただいて、ご自身のこと、山下ミツ商店のとうふのことを、語っていただこうというコーナーです。
第10回目は、東京下町根岸で「鶯谷よろづや」というお酒屋さんを経営されている長由起子さんです。
長さんも書かれていますが vol.9 で登場いただいた森高さんから私共の豆腐をもらい私に手紙を下さいました。しかし、私は手紙を読んで「ありがたいなー お礼の返事を書かなくては…」と思いながら書きませんでした。それから数ヵ月後、仙台のデパートさんの物産展に出展しました。休憩から売り場に戻るとなぜか長さんの名刺が置いてありました。夜、ホテルから長さんに返事の手紙を書かなかった無礼を詫びるメールを送り、そこからお付き合いが始まりました。
後で聞いたのですが仙台に長さんの妹さんが嫁いでおり、妹さんの所へ行った時にデパートに行き偶然私共を見つけたそうです。私は偶然でなく出会う運命だたんだと勝手に思っています。
長さんも森高さん同様「輪飲楽園」というワインを学びながら楽しむ会や「菊姫部」という菊姫を割り勘で飲みながら楽しむ会などを主宰され、毎年2月には東京から二十数名の参加者を引き連れ菊姫合宿も行っています。
私も一度菊姫部に乱入させて頂きましたが参加されている方々はお酒が大好きなことは言うまでもありませんが、みんな長さんが好きだという人ばかりでした。そんな長さんに酒屋という仕事を通して長さんの大好きな言葉「PASSION」について語っていただきました。
長 由起子 氏 1968年東京下町根岸生まれ。東京都で「ワインと酒 鶯谷よろづや」を経営。「下町よろづや輪飲楽園」の園長。(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー。毎年フランスからワインと一緒につくり手の真心と情熱を仕入れる。フランスパッションツアー、菊姫ツアーなどイベントを主催。
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「情熱を感じる人が集う酒屋でいたい」 |
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私は東京下町の酒屋。この店を選んで来てくださるお客様がいる。
地元はもちろん、1時間、それ以上かけて、
東京の端の立川や横浜、千葉、埼玉からも!
とっても感謝しています。
誰かに伝えたくてはじめた「菊姫部」「ワイン会」など、
きっと何か私から感じてくださっているのだと思います。
そんな企画の一つ「1泊2日で行く菊姫合宿」。
いい!と思ったらお客様にも感じてほしくなる。
鶴来に行き、蔵を見て社長さんや杜氏さんと飲み語りあえば、
なぜ私が騒いでいるのかお客様にも伝わったはず。
私を動かしているのは、人の真心と情熱。
私に「等身大でいればいい」と教えてくれた小松市の森高強さんから包みが届いたのは、
一昨年の夏のこと。
「私は豆腐です」と書かれた大きな発泡スチロール。
そのあまりの主張にすぐさま開けてみた。中にはいっぱいの豆腐、豆腐、豆腐・・・・。
これが、山下ミツ商店の豆腐との出会いでした。
私の変な癖で初めて食べるものは何も加えず、そのものを食べることにしている。
口にしてびっくり!!原料は何か、というのを自分の舌で感じることができた。
ワインを口にした時を同じように。
この豆腐はどんな人が、どんな所でつくっているのだろうか。またもや興味津々!
すぐに山下さんにお手紙を書いた。幾度かのすれ違いを重ねながらも、ついに当店で初対面!
話ははずみ、なぜだろう・・・・初めての気がしなかった。
昨年7月の当地地元の祭りでは、東京下町に白峰の豆腐パッションを吹かせてくださった。
そして、9月、山下ミツ商店の豆腐たちが、山下さんの豆腐パッションとともに
毎週当店へ届けられることになった。
私は東京下町のちっぽけな酒屋。ただ自分の感じた本物を、お客様へお届けしたいだけ。
フランス現地でワイナリーと接し、菊姫で蔵を感じ、
山下ミツ商店のお豆腐をおいしいと思う。
すべての人の情熱を感じることからはじまりました。
ちっぽけだけど、情熱を感じる人が集う酒屋でいたい!
山下ミツ商店さんとの出会いに感謝、感謝・・・・。
vol.10 長由起子様 「情熱を感じる人が集う酒屋でいたい」
vol.08 佐藤俊介様 「目を凝らし、耳を傾けないと聞こえないもの」
vol.07 柴原薫様 「見えないご縁を紡ぐ豆腐」
vol.06 瀧下白峰様 「とうふ『冬 ひと夜』」
vol.05 的崎俊輔様 「あたりまえの豆腐」
vol.04 高橋治様 「"口福"の豆腐」
vol.03 上口昌徳様 「『日本一の朝食』の豆腐」
vol.02 竹本コズエ様 「卓袱台の味」
vol.01 北元喜雄様 「美味より人味」
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